コウノドリ

コウノドリ2三浦芽美前作にでてた?渡した手紙サクラとの関係原作ネタバレ

コウノドリ続編の鴻鳥サクラ先生の回想に登場した三浦芽美さん。彼女がサクラ先生に渡した手紙にはどういった謎があるのか、サクラ先生にとどういう関係か。

原作の内容と合わせてご紹介します。

コウノドリ前作ドラマに三浦芽美(みうらめいみ)はでてた?

続編初回第1話の離島でのシーン、鴻鳥サクラ先生の回想で出てきた赤ちゃんを抱く三浦芽美さん。前作にこんなシーンあったっけ!?と思った方も多いみたいで、いろいろ憶測が飛び交っています。

結論としては、前作には出ていません

前作で小栗旬さんが演じた交通事故で妻を亡くしたシングルファザーの永井浩之の娘の名前がめいちゃんだったので、その成長した姿かと思った方もいたようなのですが、今作の続編ドラマは前作終了後から1年半後の設定ですから違いますね。

三浦芽衣が鴻鳥サクラ先生へ渡した手紙と鴻鳥サクラ先生の関係

サクラ先生が見つめる手紙の差出人は「三浦芽美」さん。この1年半の間にサクラ先生が担当した妊婦さんです。

鴻鳥先生へ

この度は本当にありがとうございました。

私は喘息だったので、妊娠中は毎日不安でした。でも先生や助産師さん病院のスタッフさんに話を聞いてもらい、だいぶ不安もなくなりました。

鴻鳥先生には迷惑ばかりかけたけど

この子のこと絶対に幸せにします!!

そうしたらチャラかなって思います(笑)

子供の名前は「優介」といいます。

先生みたく優しい子になって欲しいです。

私は今、最高に幸せです!!

鴻鳥先生、本当にありがとう♡」

(引用:TBSドラマ「コウノドリ」)

とても幸せな内容の手紙ですが、読み返すサクラ先生は暗く思いつめたような表情ですね。

いったいサクラ先生と三浦芽美さんの間に何があったのか?気になりますね。

 



三浦芽美は原作に出てくる?原作のエピソードネタバレ

原作に「三浦芽美」という妊婦さんは出てきていません。が、このお話の元になったエピソードが2つあります。

かなりシリアスなエピソードで、今作ドラマの重要なキーだと思いますのでネタバレが嫌な方は別記事へどうぞ!

 

 

ヒントは、この手紙の内容と三浦芽美さんの名前です。

まず先ほどの「三浦芽美」さんの手紙ですが、まったく同じ内容の手紙が原作に出てきます。8巻に収録されているエピソード【マタニティブルー】です。

そして、20巻の【妊婦の自殺】には三浦芽美さんと同性の妊婦さんが登場します。

 

8巻【マタニティブルー】

サクラ先生が持っていた手紙は、サクラ先生が若いころに担当した妊婦さんからもらったものとして登場します。一部エピソードを紹介しますね。

下屋先生が担当する妊婦福山さんは時間外受診を頻繁に利用していて、今回で6回目。毎回悪いところがなくて、最終的には彼氏の愚痴(浮気の疑い)になります。

「さすがに7回も8回もつきあえない」という下屋先生に、サクラ先生は「10回でも 20回でも 聞いてあげれば いいんじゃないの」と答えます。それには理由がありました。

「出産は 母親にとって 終わりじゃなくて 始まりだから」

(引用:漫画「コウノドリ」8巻)

産後うつの疑いのある患者さんの診察を終えたサクラ先生は、昔もらった妊婦さんの手紙を読み返していました。ドラマと同じ「優介」くんのママからの手紙です。
実は差出人のお母さんはその手紙から半年後、赤ちゃんを手にかけてしまっていたのです。
このお母さんも時間外受診を頻繁に利用していて、救急車で来院することもあり、若かったサクラ先生は面倒くさくなってしまって、話を適当に聞き流すようになっていました。このお母さんへの接し方によっては、もしかしたら違った結果にできたのではないかとサクラ先生は今も後悔しています。
その話を聞いた下屋先生は、妊婦さんへの接し方を改めるのでした。
このエピソードでは、ほかにも授乳がうまくいかず母として当たり前のこともできないと落ち込むお母さんや、3人目の出産でベテラン扱いされ、夫にも慣れてるからと気遣ってもらえず頑張りすぎて産後うつ傾向にある母親が描かれています。
ドラマ2話で登場した赤ちゃんの殺害未遂のニュースのシーンも内容は少し違いますが出てきます。

追い詰められて、思わず子供に手をあげてしまう母親。その姿をリアルに描いたエピソードです。

 



20巻【妊婦の自殺】

三浦ミサさんは妊娠を機に10年以上務めた会社を辞め、夫の転勤についていくことにしました。

引っ越し後はつわりもあって、なかなか家事や片づけなどもうまくいきません。

実母からは「家のことはちゃんとやりなさい。それぐらいできて当たり前」と注意を受けます。ミサさんには子供のころから母親から褒められた記憶がありません。

また、元の職場の後輩からの連絡で、自分がいなくても無事プロジェクトが成功したことを知らされます。

ミサさんは自身の存在価値がなくなったように感じ始めます。

ダメだ…… 私 なんの役にもたってない

(引用:漫画「コウノドリ」20巻)

落ち込むミサさんの手には、缶チューハイが。

そんなミサさんの様子に、夫は気づいていません。もともとしっかり者のミサさんを信頼していると言えば聞こえがいいですが、甘えている部分もあっていろんなことを任せきりにしています。

そんな夫が産後うつについて同僚からアドバイスをもらい、妻は大丈夫と言いつつ早めに帰宅するとミサさんがお酒を飲んでいました。

私に 母親になる資格なんてないんだよ
(中略)
私……妊娠する前の方が幸せだった

(引用:漫画「コウノドリ」20巻)

ミサさんの話を聞いた夫は、自分が妻にすべてを押し付けて自分の事しか考えていなかったことに気づきます。全部自分のせいだったと反省した夫は翌日から早く帰宅することを決め、部屋の片づけも2人でやろうとミサさんにも笑顔が戻ってきた矢先にそれは起こります。

ミサさんが電話に出ないことを心配した実母が、夫に事情を聞き電話をかけてきたのです。

「大丈夫じゃない、まわりに迷惑をかけている」と実母に責められたミサさんは、アルコールを大量に飲みマンションの3階から飛び降りてしまいます

ペルソナの救命救急に運ばれてきたミサさん。ミサさんも赤ちゃんも無事でしたが、予断を許さない状況です。ミサさんのバイタルの安定させつつ、赤ちゃんを成熟させるため妊娠を続ける方針でしたが、胎盤が剥がれかかってしまい緊急帝王切開で出産しました。

5日後、生まれた赤ちゃんも無事呼吸の管も抜け、目を覚ましたミサさん。でも、うつの治療や育児の開始など本当に大変なのはこれからです。家族を含め医療スタッフや地域の保健師などと連携してミサさんと家族を支えていくことになります。

サクラ先生は、ミサさんがこれから子どもと一緒に命を断とうとした自分を責め続ける事になるかもしれない事実に心を痛め、彼女を助けられなかった事を後悔します。

外来のときの様子がおかしいと思いつつも、ミサさんの心の状態に気づき手を差し伸べられなかった。誰か一人だけでも気づくことができたら……妊娠中や産後うつの女性を助けるとはそういうことなんだとサクラ先生は四宮先生に話すのでした。

 

ドラマではこの二人の設定が、三浦芽美(松本穂香)さんとキャリアウーマンの佐野彩加(高橋メアリージュン)さんに受け継がれているのだろうと思います。

ドラマ版で三浦芽美さんがどんな結末を迎えたのかわかりませんが、その異変に気づくことができなかったサクラ先生。

産科医にできることには限りがある中で、どうしたら救うことができたのか。

原作では過去のこととして乗り越えていたサクラ先生ですが、ドラマではその後悔と葛藤の最中。この問題をサクラ先生はどう乗り越えて、どんな結論を出すのか、今作ドラマの大きなテーマのひとつのようですね!

 

最後に小松さんのセリフを紹介します。

子育ては楽しい…… 子育ては幸せだ……
母親には母性があるからちゃんと育児ができる……
そんな無茶を 当たり前だって 思ってる奴が 多すぎなんだよ

(引用:漫画「コウノドリ」20巻)

女性にとっても出産育児はただ幸せなだけではないことを改めて考えさせられます。
どんな人でも、産後うつになることがある。女性だけでなく子育てにかかわるすべての人が知っていたら、救われる人が少しでも増えるのではないかと思うエピソードです。
原作もぜひ読んでみて下さいね。

まとめ

三浦芽美は原作では登場しません。原作8巻【マタニティブルーと、20巻【妊婦の自殺】が元のエピソードとなっています。

原作8巻【マタニティブルー】に登場する過去の女性と、20巻【妊婦の自殺】に登場する三浦ミサさん。この二人の設定が三浦芽美(松本穂香)さんとキャリアウーマンの佐野彩加(高橋メアリージュン)さんのキャラクターに繋がっているようです。

2人を救えなかったという悔しい思いが現在も鴻鳥サクラ先生の心に残り、産科医として乗り越えたい課題として残っています。難しい問題にドラマがどういう答えを見せてくれるのか、原作ファンとして楽しみにしたいと思います。